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zoom RSS 【感想】HARRY POTTER and the the Prisoner of Azkaban

<<   作成日時 : 2002/01/01 00:00   >>

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HARRY POTTER and the the Prisoner of Azkaban
(邦題:ハリーポッターとアズカバンの囚人)


Harry Potter and the Prisoner of Azkaban
Bloomsbury Publishing PLC
J. K. Rowling
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1999年/イギリス/Bloomsbury Publishing Plc
著者:Joanne Rowling
表紙イラスト:Cliff Wright


お気に入り度 ☆☆☆☆☆


story(introduction)

3年生になる前の夏休み。世間では凶悪な殺人犯Sirius Blackが脱獄したというニュースが流れ、剣呑な雰囲気が漂っていたが、Harryはこれまでになく気持ちの軽い夏休みを過ごしていた。生まれて初めて、誕生日カードと誕生日プレゼントをもらったのだ。もちろん、大切な親友RonやHermione、そして自分をHagridからである。
この明るい気持ちも手伝って、Harryの苦手なDursleyおじさんの姉・Margeの1週間の訪問が目前の前に迫っていたが、Harryはおじさんの言うとおり、おとなしく、我慢してその日々を過ごすことを決意していた。なにより、おじさんの姉の訪問の日々を無難に乗り切れば、DursleyおじさんにHogsmeadeへの訪問許可証のサインを書いてもらえるのだ。
そしてHarryの努力の甲斐あって、Margeの滞在の日々は無難に過ぎ、残すところ1日となった。そのままなんとか最後の日を乗り切ろうとしていたHarryだったが、Margeのあまりにも酷い一言に思わず反応する。

---「車の事故なんかで死んだ」「親が親なら子も子」「何の役にも立たない父親」---

2年前と違い、今では自分の両親がどんな人物であったか、どんな風に命を落としたのかを知っていたHarryは、怒りのあまり魔法の力のコントロールを失い、Margeを風船のように膨らませてしまう。
そしてHarryは、自分の荷物全てを抱えて家を飛び出した---


まじめな感想

この本は、Harryを物語の核に連れて行くための、重要な1冊であるように思います。
1巻目は魔法の世界全体の紹介に徹底した1冊。2巻目は、「魔法使いとしての血」というものの価値感(実質的に差別感)の存在を知らしめる1冊。そして、この3巻目は、Harryに過去の真実を全て見せ、尚且つその過去に気持ちの区切りをつけさせるための1冊。
現在(2002年1月時点)5巻の出版はまだですが、4巻まで読み終わった限りでは(感想はこちらのページ)、3巻までで序盤が終わったという感じがします。
なぜなら、3巻でとうとうHarryは、自分の力で、自分の目で、何が真実かを見極める力をつけたように思うからです。
2巻まででHarryが知った真実は、魔法世界で書かれている本の中にあるそのものであり、他人から見た真実でした。ですがこの3巻では、Harryは自分の力で、当時の関係者と対峙し、真実を見極めるのです。1巻から時が流れ、成長を遂げたことにより、その力を得たのかもしれません。

この巻でHarryが真実を見極めるまでには、HarryがDementorの影響を受けたことで、殺されるその瞬間の両親の声を、そしてVoldemortの声を思い出させられてしまった体験自体が深く関係してきます。
これまでのようにただ他人から聞かされるだけでなく、実感の伴う記憶に触れることによって、Harryは初めて過去と対面したのです。それは今まで誰から聞いた話よりも、Harryに重くのしかかります。Harryにとってとても辛い経験ですが、しかしHarryは、この経験がなければ、両親の愛を身をもって実感することはできなかったでしょう。
1巻の最後で、HarryはDumbledoreから、自分をVoldemortの攻撃から守ったものが、母親の愛であったと聞かされました。母親が死と引き換えに身を呈して残した最後の魔法が、Harryを守ったのだと。しかしそれはあくまで他人から聞いた言葉であり、HarryはQuirrellとの一件でVoldemortが自分に触れられなかったこと自体は経験できても、それがどれほどのものであったのかというベースの部分を見ることは出来なかったのです。
しかし、Dementorとの一件で、始めてHarryはその両親の愛情に触れたのです。第三者から脚色されて伝えられるPotter一家像ではなく、実際の両親の愛情に。
それは読んでいるほうが辛くなるような悲しい手段でしたが、やはりHarryにとっては必要なステップだったように思います。
なぜなら、こうしてHarryが自分の両親の愛情に本当に触れることが出来たからこそ、最後のHarryの父の友人たちとの体面の場面が、重みを増したと思うからです。

「おまえのためにしたんじゃない。父さんは、自分の親友たちが人殺しになることを絶対に望んだりしないから---おまえなんかのために」

Wormtailに発したこの一言は、Harryがそうして自分の両親を理解したからこそ出てきた台詞でしょう。もし、「記憶」でなく、他人から聞かされた「知識」しか持たない状態であったのなら、自分が一人で生きなければならなくなった原因を作ったWormtailを殺すことを、Harryは止められなかったのではないかと思うのです。

この本は、Harryが自分の存在を理解する、重要な1冊です。


雑記的感想

・Harryの恋の行方2
2巻の感想でも書いたとおり、いかぞはHarryとGinnyがカップルになればいなぁと思っているのですが・・・もしかしてなんか、ChoとかいうQuidditchの相手チームの子に、ちょっと気があるようです。なんか、初恋の匂いがします(笑)。
むう、やっぱり押しが弱いぞ、Ginny!!

・私の好み
この巻で、いかぞのつぼにぴったりはまったキャラクターが登場しました。
Lupin教授です。
温和で、優しくて、でもナチュラルに怖いことを平気でしそうなところが好きです(爆)。
Harry父4人組がHogwartsにいた頃の描写はまだ少ないのでよく分かりませんが、父は別として(Harryと似ているのだとしたらきっと怒らせると怖いタイプ)、Lupinは案外、誰もが敵に回したくないなぁと思った人物なのではないでしょうか。Snapeとの会話やなどに、そこはかとなく本人は無意識の恐ろしさが垣間見える気が(爆)。
特に、最後Wormtailに向かう場面では、Siriusを助けHarryに真実を伝えようとするそれまでの必死さとは相反して、なんでもないことのように淡々と殺そうとする様子が見えて怖いです。
きっとLupinにとって、自分を理解し、自分のためにAnimagusにまでなってくれた友人たちはかけがえのないものであり、だからこそ、それを裏切った人間は許せなかったのでしょう。
やはりそういう意味で一番、敵に回すと怖い人間ということかな(^_^;)。
でもいかぞは、そんなLupinが好きさ!!(爆)
再登場、してくれるよね!?

・Godfather
Godfatherってなんでしょう?
英英辞典を見たところ、名付け親、もしくは洗礼の時に立ち会った人、というようなことが書いてありましたが・・・
自分で、Harryの両親からHarryの守護者になってくれと言われたと言っているので、 そういう第二の保護者的な大事な立場の人だということは分かります。欧米では伝統的な慣習なのでしょうか?
さて、このGodfatherのSiriusさん、よく考えるとすごいお人です。まさしく、Harry溺愛です。目的のためには、周りが見えなくなる人です。
どうやら、Lupin同様にとても頭がよく、優秀な魔法使いであるようですが・・・大切なもののためには周りが見えなくなるところがあるようです。 一仕事前に、Harryの顔見たさにMuggleだけの街に巨大犬の姿で平気で現れるし、(目的があったとはいえ)おとなしく現れずにカーテン引き裂いてRonを起こしてしまうし、またまた目的遂行のために勢いあまってRonの足の骨を折ってしまうし・・・。
Dementorの守る監獄で暮らしていたせいで精神的にきていたのは分かるけど、もう少しばれないように疑われないように行動しようよ、と読み終わった後思わず突っ込みたくなります(笑)。もっとも、読み途中のころはHarryを狙っている殺人者としてみていたために、突っ込む余裕がなかったのですが・・・。
もっとも、12年前の時点でSiriusが無実の人間らしく振舞わなかったのは、彼自身Wormtailを信用したことによって起こった結果への罪悪感を感じていたからでしょう。逆にいえば、Harry一家への愛情は、自分自身のことなどどうでもよくなってしまうほど強いものだったということなのかもしれません。
彼のHarryへの愛情は、両親がなくなった今、この世で一番強いものでしょう。彼に無事に出会えたことは、きっとHarryにとってとても幸せなこととなると思います。
一本気ゆえに、Lupinと違って多少不器用なところがありそうですが・・・最後にHarryに一緒に暮らしたいという気持ちを伝えたあたりでは、とてもじーんと来るものがありました。
だからこそ、この巻の終わり方はハッピーエンドでなく辛く感じたのですが・・・まだ終了まで4冊!解決するさ!!
・・・それにしてもひとつ疑問が・・・Firebolt、Crookshankをどうやって買いにやらせたの・・・?HogwartsからDiagon Allayまで猫一人旅??それとも、Hogsmeadにの実は別のほうき屋があるのか??
どちらにしろ・・・すごいペットを手に入れたわね、Hermione(笑)。

・Weasley一家とMuggleグッズ
Ronの一家は、HarryやHermioneの家と違い、Muggleの世界とまったく接点のない一家です。Weasley一家は、Mr.Weasleyが親Muggle派であるためにMuggleの人たちに好意的ですが、とはいえ電気など魔法の世界にないものに対してまったく慣れ親しんでいないのは仕方のないことです。Harryが始めに魔法を見たときに驚いたのと、きっと同じような感じなのでしょう。
とはいえ・・・受話器から超大声でいきなり怒鳴られたら、そりゃDursleyおじさんじゃなくても怒ると思うぞ、Ron(笑)。
「大声を出す必要はなかった」って、あとから注意しても遅いよ、お父さん(爆)。


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