いかぞ徒然。

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help リーダーに追加 RSS ハッピーバースデー、自由な妖精。

<<   作成日時 : 2008/06/28 18:22   >>

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今日6月28日は、Dobbyのお誕生日です。
おめでとう。
※以下おもいっきり7巻ネタバレなので、見るときにはご注意!!










Dobby・・・
彼の話題になると、もう切なく思わずにはいられません。
皆さんそうですよね!?(泣)

2巻で登場してからずっと無茶苦茶ながらもひたむきなその性格の愛らしさが、読者に強い印象をもたらしていたことは言うまでもないと思います。
この性格だったからこそ、2巻であれだけHarryが迷惑を被っていても、誰も彼を憎めなかったんですよね。
だって、その目的は全部本当に、素直でまっすぐでHarryを思っての行為だったんですから。

Winkyや他のHouse Elfにとって、Dobbyの自由や権利を求める行動は受け入れがたいものだったようですが・・・
7巻の感想でも書いたと思いますが、いかぞは、彼は2巻の最後でHarryを主と定めたんだと思います。

Hermioneは4巻で「House Elfの権利」のことで突っ走ってしまっていましたが、周りの反応にある「人に使えることを喜びとする」というHouse Elfの本質というのは、ある意味事実であったと思うのです。
ただ本当の意味でHouse Elfの「本質」にあるのは、誰かのために無償で働き、それに対して「相手が喜ぶ」ことに喜びを感じることだったのではないかと思うのです。
働くこと自体は彼らの本質に含まれる「習性」とも言うべきもので、その行為を自分たちの中ではなくヒトに対して行うことで、単なる本能的な労働から喜びを得る行為へと行動の価値を上げているのでしょう。

つまり、隷属することに喜びを感じていたわけではなく。
自動的に家事をする機械の様に扱われたいのでもなく。

ただ、人がお金や福利厚生という形で受け取る、労働に対する「報酬」が、彼らにとっては人との関係そのものだったというだけなのではないのでしょうか。
価値観の違いがあるだけで、House Elfにとって、本当に「感謝」や「愛情」を受け取ることが出来れば、もしくは少なくとも仕事の中で「誇り」を感じることが出来れば、それそのものが本当に一番得たい報酬であったのだろうと思うのです。

元々が、そのような形だけの「契約」に縛られるものではなく、House Elfが愛情を感じた相手に対して誠心誠意奉仕することに喜びを感じる種族であっただけなのではないかと思います。
出会ってヒト(やその他の種族)と友人になったとき、ヒト同士の友人の解釈より強く、その相手のために働きたいと思ってしまう習性なのだとしたら。
その心がその相手の家族にも及ぶ広いものだったのだとしたら、単にそれがいつからかヒトから「家族に仕える契約を結んだ」と思われてしまっただけなのではないでしょうか。
本当は「主」なんていう上下関係ではなく、純粋なお互いの愛情と、奉仕するという行動が同時に存在していただけだったのかもしれないのに。

間違いなのは、それを勘違いしてHouse Elfを「人に隷属したモノ」と見下し、働くことを当たり前と受け取っていたヒトのほうでしょう。
Hermioneは、House Elfの権利を考えるという方向は合っていましたが、彼らが本当に得ることを欲している「報酬」の種類を人と同様に当てはめてしまったところに間違いがあるのでしょう。

これはKreacherを見ると特に分かるところです。
彼はHouse Elfなので、本能に組み込まれた「働く」という行動を彼の中からはずすことは出来ません。
ですが、本来相手の反応という報酬を受け取るべき「主との関係」がRegulus. A. Blackの死後壊れ、それでもBlack家に連なる血が残っていたために契約とも言うべき主との関係が切れることがなく、10年以上も誰もいなくなったBlack家の家をたった一人で孤独に世話をしてこなければなりませんでした。

そしてその長い年月の後現れたSiriusは彼を「生きているもの」としてすら扱わなかった・・・
R.A. 以外の家族は彼に対してそれほどいい扱いをしたとは思えませんが、少なくとも、Black家に仕える者としては認識していたはずです。
報酬がある意味「心」にあるであろうHouse Elfにとって、Siriusがまっすぐに向けてくる侮蔑と憎しみは、それこそ負の報酬そのものだったのでしょう。
Dumbledoreが言ったように、あの5巻の結末を呼び起こしてしまったのは、やはりSirius自身の行動に起因するところが大きかったのです。

だからこそ、逆に同じKreacherの7巻でのHarryたちに対する行動や感情の変化も当然のものだったのでしょう。
もっとも、正式に「主」となったからこそ、Harry自身の感情の変化がKreacherに影響することが出来たのでしょうが。
(でなければ、5巻の時点でHermioneの心が少しはKreacherに影響することができたでしょうし)


そしてDobby。
彼がHarryを主と定めたのではないかと思うのは、House Elfの性質や本能をこの方向で考えるからです。

2巻の時点ではたしかに、DobbyにとってHarryは単純にHouse Elfの希望という意味での尊敬する存在であったでしょう。
ですが、2巻でHarryのトリックでMalfoyとの契約が切られた時点で、Dobbyの「ヒト」を思う心は完全に自由になったはずです。
その時点で、彼はMalfoyを相手に、Harryを守ることを選びました。

House Elfのヒトに仕える特性が本能的なものであるならば、ヒト側が形めいて「契約」と考える前から、そのHouse Elf自身の心が向いた時点で方向が決まってしまうのではないかと思うのです。
「主」や「友人」という名前の定義は関係なく、大好きだ、大切だと感じた相手に仕えるのが本能なのだとしたら。

そしてDobby自身も気づいていなかったその本能がHarryを主と定めたのだとしたら。
同時にHarryの心が、Dobbyを友人のようなものとして受け入れたのだということも感じたことでしょう。

だとしたら、すでにHarryに対して見返りを求めない「無償の労働」を行っている彼にとって、形式上他の主から「お金」や「休み」という報酬を求めても、何の罪悪感も感じることはなかったに違いないと思うのです。
なぜならすでに、主であるHarryが「Dobbyが自由になること」を望んでいると知っているのですから。

ある意味、Harryが(靴下を与えることで)彼の自由を望むという意思を示したことで、本能的にそうであるように行動したのではないかと思うのです。

そうでなければ、Hogwartsと「雇用関係」を結んでしまったあと、5巻でHogwartsのスタッフの1人であったUmbridgeの命令を破る形になってまで、Harryの命令を聞くという行動はできなかったはずですから。
彼の本質が認めた主が唯一Harryだったからこそ、その後の行動や自分自身に罰を与えるなという彼の命令を、優先事項として受け入れることが出来たのでしょう。
完全に主としての関係があったMalfoyに比べ、Hogwartsスタッフとの関係がHarryとの関係に比べてそれほど弱いものであることができたのは、すでにHarryが真の主であったからだったのでしょう。

だからこそDumbledoreは、Dobbyのしたいように出来るよう、彼をHogwartsに受け入れたのではないでしょうか。
すでに無意識にでもHarryを主と定めてしまっている以上、他の家に本当に仕えることは無理だったでしょうし、5巻のような問題が発生しない限り、Harryがいる場所で働くということは、Dobbyにとって最も矛盾のない状況だったでしょうから。


7巻で現れるまで、きっとHogwartsでほかのHouse Elfと働いていたのでしょう。
でもきっとその間も、ただ言われるまま動くだけではなく、Harryを心配し彼に関するどんな小さな情報でも得ようとしていたのだと思います。

House Elfがそういう「自ら動く」自由性を持っているからこそ、WinkyがJr.に同情し自由を与えようとしてしまったり、KreacherがHarryたちが戻らなかったときでもHogwartsのHouse Elfたちと共に戦いに臨むことができたのでしょうから。

同じようにして、おそらくHogwarts内のDeath Eaterか他の手段からHarryたちがMalfoyの屋敷に捕まったことの情報を得たDobbyも、自由に、彼を助けるために動くことを選んだのだと思います。

その結果命を落としてしまったのは、本当に悲しい・・・
ちょうどいかぞがあの場面を読んでいたのは電車の中で、潤んだ目から涙を抑えるのが大変でした(汗)。

"Dobby has no master! Dobby is a free elf, and Dobby has come to save Harry Potter and his friends!"という叫びが本当に切ない。
だって、本当に彼がHouse Elfの本質どおりに生きたということなんですから。
本当に自分の心が定めた相手のために、心のままに働くことが出来たということなんですから。


本当に、彼の存在はコミカルで、可愛くて、切なかった!!
映画での登場がカットされ続けているのはかなり悲しい限り。
7作目で死んでも、映画だけを観ている人には今一彼の重要性がわからないのかもしれませんね・・・


う〜ん、久々に語っちゃった(笑)。
最近の読み返しとこの間新作のJames&Siriusのお話を読んで、結構頭がハリポタモードになっていますからねぇ。

ちなみに読み返しは今4巻真ん中あたりなので、7巻までたどり着くのは7月のペーパーバック版発売をちょっと越えた頃かしら?
発売前に7巻に追いつかなくてよかった・・・家にあるハードカバー版はもう、電車の中で片手で持って読むのには耐えられる状態じゃない気がするので(^_^;)


それではまた。

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