いかぞ徒然。(tCoNS統合)

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zoom RSS ハリーポッター映画第7作目を観てきました〜。

<<   作成日時 : 2010/12/11 22:27   >>

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公開から少々遅れましたが、ハリーポッタ映画第7作目"Harry Potter and the Deathly Hallows Part 1"を観てきました。
と言っても、観たのはレディスデーの水曜日。
当日は『相棒』の感想を書いたため、こちらを書けなかったのですよ(笑)。

Harry Potterシリーズの中では、なかなかよい出来だったと思います。
映像がとてもきれいでしたね。
箒などで飛ぶシーンも滑らかで美しく、今の技術で1巻あたりのQuidditchシーンを観たかったなぁと思わずにいられません。
ストーリー的にも、3のように冒険をしすぎて原作との剥離感が大きくなってしまうこともありませんでしたし、カットされたところは多いものの、後半で必要となるエピソードはほぼ全て含まれていましたから。

しかし、まあそうだろうとは思っていましたが、前後編に分けてもなおダイジェスト感がありますね。
いくつかのエピソードをまとめて進めてやっと2時間半に半分ですから、やはり7巻の内容の濃さが知れます。
4巻から6巻までも、それぞれあの原作の厚さからすでに1作で収めることにかな〜り無理はありました。
1巻〜3巻すら、全ての内容をほぼ収めてものすごい駆け足作品、という感じでしたから。

そもそもからして、いかぞが1巻を読もうと決めた理由自体、1作目が『何かは分からないがエピソードがカットされているとしか思えない』という印象を受け、モヤモヤ感を解消したかったからですし(笑)。
もっとも、1作目を作られた監督さんは、『(原作の世界が素晴らしいから)原作に忠実に作ることを基本に、原作の紹介という立ち位置で作った』ということをおっしゃっていましたから、いかぞはしっかりとその術中にはまっただけとも言えます(笑)。

世間的には今回前後編になった理由を、『商業主義』と勘繰る人もそこそこいるようですが、実際に観てみると、『そうではなく純粋に時間が足りなかったからだな』という印象です。
7巻は前半のクエスト部分に最後の謎と伏線が大量に現れ、さらに後半で一気に謎が解けていくので、6巻まで以上にカットできるエピソードがないのですよね。
もう削りに削って、これ以上削りどころがない。
エピソードを複合させながらも、それでも絶対に起こらなければそもそも原作と同じ結末に持っていかれない・・・という部分をなんとか交えたのは、なかなかに上手い作りだと思いました。

映画サイトの一般レビューを見ると、好意的な意見が多いながらも賛否両論が織り交ざっている、という感じでしょうか。
でも、分かる気がします。

原作ファンであるいわゆるポッタリアンが原作と比較してしまうと、あまりのカットされたシーンの多さや、原作ではきちんと説明されていたり整合が取れていた部分が変更されたことによる矛盾などが、どうしても気になってしまう。
映画だけを観ているファンからすれば、そもそも原作が、それぞれ単品での読みきりのようでありながら実は1〜7巻にかけての綿密に練られた続き物であるという事実をあまり認識していないので、『昔は楽しい作品だったのに、なんだか暗いね』という印象を受けてしまう。
そもそもからして、映画ファンは原作ファンと違い、この10年近くの間の全てのエピソードを何度も観返したりしないでしょうから(劇場で観る派ならば余計に)、例えばスターウォーズのエピソード4・5を忘れた状態で6を観にいっているようなものなのですよね(汗)。
しかしこの作品は、何気なく書かれた細かい伏線や設定が実はストーリーの核となっていて、数作後に大切なエピソードの中で使われることも多い。
ましてや、1〜6の間で見逃した話があるのならば、さらに訳が分からないだろう・・・

そう考えると、あまりに長すぎて映画向きの話ではないのかも、とも思います。
どちらかと言えば、数シーズンにわたるテレビドラマのほうが描きやすいのかもしれませんね。


いかぞはもう大分前から『原作と映画は別物』と決めて観ているので、色々とスルーして観ているところは多かったものの・・・

それでもやっぱり、ちょっと突っ込みどころは多かったかな。


まず、最初のDudleyとのやりとりだけはカットしてほしくなかった・・・
1〜5作目であれだけしっかりとDursley家でのシーンを映像化していたので、なにも解消されず別れてしまうのは切なかったです。
完全に関係を修復するわけではなくとも、それでも血が繋がっているのだ・・・ということの意味をかすかな希望で描いたからこそ、7巻の冒頭として印象深かったと思うのですが。

そして、Kreacherとのシーン。
彼との仲も、残念ながら改善されませんでした。
懐いたKreacherが観たかった。

まあでも確かに、どちらも7巻中数少ないカットできるシーンではあるのですよね・・・(泣)。


次に、The Seven Pottersのシーン。

髪の毛をHarryがしぶしぶ出さず、Hermioneがぶちっとすれちがいざまにちぎっていったのはよかったです(笑)。
Harryは少々悲観的かつ全ての責任を自分に負わせがちなところがあるので、何があってもあとでHarryが苦しまないようにさっさと無理矢理取ってしまえ、というのは、思慮深い彼女らしい行動だと思います。
でも、むしりとったのが身長差的に首から少し上辺りの毛だったので、あれは痛いと思う(笑)。

残念だったのは、Polyjuice potionのシーン。
Hermioneの"Ooh, you look much tastier than Crabbe and Goyle, Harry,"(あぁ、CrabbeやGoyleよりおいしそうね、Harry。)を聞きたかった(そしてそのあとのRonのジト目が見たかった。笑)
フラスコが透明ではなかったですからね〜。
Harryの毛を入れた後には金色になってそれほどまずそうではなさそうだったはずなのに、あれでは他と同じくらいまずそう(汗)。

原書では5巻からおなじみのMundungusが初登場でしたが、容姿にちょっとびっくりしました。
なんというか、細身で小柄で抜け目がないタイプを想像していたのですが、あんなイタリアのマフィアの下っ端みたいなタイプとは(笑)。


全体として、Harryたちに危機意識が低く感じたのはちょっと残念でしたね。
いつもいつもクロークをつけていると映像的にもうっとうしいでしょうし、ましてやPolyjuiceを使ってしまうと知らないおじさんおsばさんばかりになってしまうので、仕方がないところもありますが。

結婚式から脱出した直後にHarryがクロークをつけないのはかなり違和感がありましたし、Godric's Hollowでも同じです。
3人の追い詰められた感覚が映像化されることで文章よりさらにリアルに表現されていた一方で、映像化のためにきちんと作られたリアルな部分をわざと排除しなければならない部分はあるのだなぁ、と思いました。


特にいかぞとしては変えてほしくなかったのが、Hermioneの両親への魔法と、Ronの離脱のシーンでしょうか。

映画の中でHermioneはObliviation(Memory Charm)を使っていましたが、原書では、結婚式の後Tottenham Court Road(撮影上の問題なのか、映画では違う場所でしたね)で襲われた際に、Memory Charmを使ったことがないと言うRonに対して"Nor have I, but I know the theory"(私もないけど・・・セオリーは知ってるわ)と答えています。
つまりは、おそらくMemory Charmと近い論理で働く解除可能な魔法を両親にかけ、そのためにMemory Charmも一応知っている・・・と考えるのが自然なのです。

そもそもOblivationは、強くかけられていた場合、その記憶を無理に引き出そうとすると精神が壊れるような魔法です。
元々全てが無事に済んだ後は戻すつもりがある場合には使われないもの。
これもやはり、『記憶に関する魔法』で呪文が明らかになっているものがこれしかなかった上、この魔法が観客の印象におそらくしっかり残っているからこそ使われたのでしょうが・・・
2巻でのやりとりや4巻での出来事を考えると、やはりちょっと納得がいかない。
ここはきちんと原作どおりにしてほしかったな〜。

そして、Ronの離脱。

"You don't know how I feel, you have no family!!"(俺の気持ちなんて分かるわけないだろ、家族もいないくせに!)は・・・
絶対に言ってはいけないセリフだと思うので、Ronに言わせてほしくなかったです。
原作では、Ronは"It's all right for you two, isn't it, with your parents safely out of the way- "(『そりゃふたりは平気だよな、両親は安全なところで心配する必要なんかないんだからさ』という、Harryにというより、Hermioneを含めて深く考えずに言ってしまった言葉)と言っていて、それに対して"My parents are dead!"(僕の両親はもう死んだんだ!)と切れているのですが。
これは、似ているようで、かなり違います。

いかぞ自身の中高生の頃の経験ですが・・・
自分で父親がいないことを笑い話には出来ても、父親と喧嘩などをした子に「(いかぞは)そういうわずらわしいことがなくていいよね」的なことを言われ、その子に対する親しさのようなものがその後戻すのが難しかったことがあるのです。

Ronはこれまでの喧嘩でもHarryに対し酷いことを言ったことがありますが、それでも越えてはならない、それを越えると全てを修復不可能にしてしまう最低限のラインのようなものがやはり人の間にはあって、それだけは越えてこなかったと思うのです。
そこに、頭に血が上りやすいながらも、彼の人の良さみたいなものがきちんと表れていたのだと。

だからこそ、そこはRonに言わせてほしくなかった・・・

しかも、SilverDoe(銀色の雌鹿)のシーンが原作と違って妙にあっさり仕上げだったので、観ていて『Harry、よくそれだけでRonを許したな!!』という印象でした。

あれは、Hermioneとの再会を長く印象的にするために、Harryとのシーンはざっくりしたものにしたんですかね。
もっと、突然現れたRonに混乱状態なHarryをしっかり描いてほしかったな〜。
(そして、冷静になるまで身の置き所がなく待つRonも)

ロケットを壊すまでの流れも、いきなり「さあやってくれRon」みたいな流れではなく、原作どおり「この剣本物かな・・・」とか色々挟んでほしかったです。
特にその後の、Ronが号泣するシーンも。
「Hermioneは兄弟みたいなもの」という会話、必要だったと思うんだけどなぁ。

その分、Hermioneとの再会のシーンはよかったですね。
そのあとの多数決のシーンとか、Ronらしくて笑っちゃいました。

Ronがいなくなったあとの、HarryのHermioneの慰め方もよかったですね。
ダンス苦手だったくせに〜(笑)。
そして、落ち込んでいるHermioneもよかった。
両親のことを思い出して切なくなる描写は原作ではありませんでしたが、すごく説得力がありました。


ほかにも、Scrimgeourの描き方が原作と違ったのは、よかったと思いました。
なんというか、原作のScrimgeourは(描かれていなくても)残ったまま、原作の中でHarryたちには見えなかった彼の一面の方を描いたような印象を受けました。
実際、最期にHarryを守る形で死んだのだから、やり方に間違いは多かったものの、Voldemortを倒したいという気持ちには変わりがない人だったのですよね。
一番国が混乱した時に、そもそも『強さ』を求められて就任した首相。
今回の映画で描かれたような面もきちんとあったのではないかな・・・と感じました。


ところで。
5作目でも思ったのですが、箒でロンドンをかなり低空飛行してしまうのは、あれは魔法で見えなくなっているという設定なのでしょうか?
道路すれすれで戦っているシーンで、ぶつかったり魔法が当たった車は破壊されていましたが、その他の車が前から来る箒を避けようともしていませんでしたし。
そのあたり説明がない上に原作でもないシーンだったので、5作目とともにちょっと『???』となりました。
飛び立つ前に魔法をかけるシーンとかがあればよかったのですけれどね。



まあ、というわけで、突っ込み始めるときりがないですが・・・

やはり普通の映画の楽しみ方というよりも、原作をしっかり読み込んで楽しんだ上で、その脳内でのイメージを広げるために映像を楽しむ、というのがいい楽しみ方かなと思います。
人によって、配役とイメージが同じだったり違ったりということもあるでしょうしね。
いかぞ的には、テーマパークに来て好きな世界を疑似体験している感覚があります。
また、本だとどうしても1冊読むのに半月くらいかかってしまいますが、ダイジェストに1冊分の世界をとりあえず楽しめるのも映画のいい点。
このとばしとばしの映像を観ることで、合間合間の細かい文章に描かれたシーンも同時に思い出せ、互いに補完しながら見終わった後は1冊読み終わった満足感を味わえるという(笑)。


さて、次でいよいよハリポタの映画版も終わり!
5作目であの部屋を入り口以外から壊してしまいましたが、あれは次の映画で大丈夫なんですかね。
なかったことにして原作どおりにいくのかな?


それではまた。


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
お久しぶりです。よかったぁ〜やっとハリポタのネタが出て・・・^^;
今回の映画は6のときに比べてなかなかよかったと思います。いい感じでまとめたなぁ〜という。でも原作を知っているからそう思うのかもしれませんね。
私もハリーがロンに「ハーマイオニーのことは妹みたいに好きなんだ」っていうセリフは絶対にあったほうがよかったなって思います。マンダンガスの容姿は私的にはぴったりでしたよ^^
あと、ヘドウィグの死に方&それによってハリー本人であることがバレた、という流れはむしろ原作よりもわかりやすくてよかったと思いました。
次作が楽しみですけど、終わっちゃうのはやっぱり寂しいですね^^
まりっぺ
2010/12/12 18:16
>まりっぺ さん

お久しぶりです。
コメントありがとうございます♪

すみません、ハリポタ熱は全く収まっていないのですが、新しいものが何も出ない期間はブログにアップできるものがなくて(笑)。
新作とまではいかなくとも、百科事典が早く出るとよいのですけれどね。

私的には、Hedwigはこういうのもありかな、という印象でした。
映画5作目でHermioneがHarryに向かって"saving-people thing"について言わなかった分、原作よりも『Harryが必要以上に人の命を守る立場に自分を置きがち』という部分が強調されていなかったからこそ出来たことかな、とも思います。

私も次回作楽しみです。
いかぞ(管理人)
2010/12/12 22:24

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