いかぞ徒然。(tCoNS統合)

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zoom RSS 相棒Season14-17『物理学者と猫』を観ました〜。

<<   作成日時 : 2016/02/27 05:07   >>

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24・25日と東京に帰って…というか東京出身なのに大学の友人たちと東京旅行に行っていた(笑)ので、2日遅れての相棒感想です。
今回、超面白かった!!!!


久々のネタ回といいますか、特殊回といいますか。

古参の相棒にはよく知られていることですが、相棒には特殊な回が時折出ます。
ネタや動機、殺害方法が特殊な回。
構成自体が特殊な回。
前者は、イカ、催眠、便器、お化け系。
後者は、さらに舞台物と構成トリックものに分かれて、今回は構成トリックの方ですね。

夢オチ(新・Wの悲喜劇)、リアルタイム(9時から10時)、時系列シャッフル(右京風邪をひく)に続き、ループを含むパラレルワールドをもってくるとはこれまたさすが相棒。

やっぱり『猫回』と呼ばれるんでしょうかね、今回は(笑)。


24日、昼間にお台場の科学未来館に行って、量子コンピューターの説明を聞いたりもしたので、ある意味超タイムリーな話でした。
これほど一般の人が聞かない話題が同じ日に2つも自分に降ってくるとは、これまたすごい確率。
(いや、リアルタイムで観ていないけど)

ちなみに、いかぞは以前情報工学系の専攻だったので、量子力学も単位はとりました。
「2つの状態が重なった状態」っていう概念を、心の底から納得することができないタイプの人間なので、私には無理だわーと思いましたが。


今回の話は感覚的に、シナリオゲームのバッドエンドを踏んでいって全てコンプリートし、最後にトゥルーエンドにたどり着くって感じでしたね(笑)。
推理ゲームなどをやると、結構あるタイプです。

バッドエンドを通ると猫さんの目が光って、もう1つ違うエンドに進む道が開けると。
そしてその分岐の有無のほとんどが、『右京さんがあることに気付くか否か』にかかっていて、その気付くきっかけが猫自身に左右されているというのがさらに面白かったです。

しかも、最初の分岐で間違う(最初に堀井先生の部屋に右京さんが訪れた時、会うことに失敗する)と、その先どう進んでも実は全部バッドエンドとか、ゲーム的には鬼仕様すぎる(笑)。

まあゲームだと多分、堀井先生が殺されるパターンがメインエンドで、全てのエンドを見た後のデータがある状態で最初からプレイすると、最初に異なる分岐が現れる、という感じなんじゃないかと(笑)。

…っていう視点で観る笑いは、ゲームをする人じゃないとわからないだろうなぁ。


まあ、こういう風にゲームのように観なくても、今回は『事件』自体のミステリーではなく、量子力学というテーマに沿った構成トリック的な話という意味で楽しかったです。
ドラマ構造を楽しむタイプの話なので、純粋なミステリー好きの人などの一部は受け入れ難いタイプだったかもしれませんが。
舞台や小説などでは時折あるタイプなので、いかぞは好きです。

夢オチ回や9時から10時(リアルタイム物)も好きだったので。
観ていて思考をフルに使う話は非常に楽しい。



実際のところ、堀井先生は成田先生を殺した人間として、成田夫とアサミ先生の両方を疑っていたんでしょうね。
だからこその「夫でもアサミ先生でもなかった、自分が殺した」という台詞になったのでしょうから。

成田夫からアサミ先生の犯行だと聞いたことで、それが一番彼のなかで『高い確率の真実』となっていたのだと思います。
でも、アサミ先生ほどではなくても、ある程度の成田夫婦の不和は伝わっていたでしょう。
『低い確率の真実』として、成田夫の犯行も彼の中に存在した。

そしてそこに加わった、『杉下右京(警察の人間)』の存在(右京さんは会っていないが、堀井先生は後から存在は確認したし、ドア越しに聞こえてくる『遺留品返却』の言葉から警察とも認識できた)。

それらが合わさって意識下もしくは無意識下に想像した『起こりうる未来』は、純粋に堀井先生の想像であったのかもしれませんし、それぞれ『分岐』を経ることで本当に一定の確率で(どこかに)未来として存在とした世界だったのかもしれません。

猫さんは単なる猫だったのかもしれませんし、偶然分岐を操る存在だったのかもしれない(猫が動かないことで分岐が起こらず、右京さんが気づかなかった未来がバッドエンドだったのだから)し、右京さんが冗談半分に考えたように成田先生の生まれ変わり(願い)だったのかもしれません。

単純に想像の世界と考えるもよし、ちょっと不思議な話だったと考えるもよし。
分岐によってどこかに存在するパラレルと考えると、右京さんたちの行動は『If』の中での本物の右京さんの行動であるし、堀井先生の想像した起こったかもしれない世界であったなら、新・Wの悲喜劇以上に想像力がたくましい先生だったという(笑)。

ゲーム好きないかぞとしては、分岐を間違えたパラレル上のリアル(起こり得た未来)、という考え方のほうが好きかな。
それぞれのバッドエンドでの右京さんの反応が、新・Wの悲喜劇のような『想像上の右京さん』ではなく、本当に右京さんが持っている正義と信念の上で動いているしっかりとした人物に見えたので。

それに、捜一と米沢さんたちもパラレルの中に登場していましたしね。
もっともこれも、成田先生の自殺の際に臨場した彼らを見た、という可能性もありますが。


そういうキャラクター描写的にも現実感がしっかりあるなかで『その時点で未決定な事象の重ね合わせの状態』を表した、という形が、テーマとしっかり重なっていてとてもよかった。

でも、最終的な『未来』を現在として観測した段階(つまりトゥルーエンドを通った段階)で、事象が確定し、重ね合わせは1つのみが選択された状態に進んだと。
つまり、事象の確定終了が、ご飯の前の指パッチンという。


最後のトゥルーエンドの(つまり実際のタイムライン上の)右京さんは、最初の堀井先生との会話とノートから、堀井先生が自分に成田先生の死の原因があると考えると分かったのでしょうね。
そして彼の様子から、そのことに気づいた彼が何か早まったことをする可能性を考え彼を追った。
ここではおそらく、発作的な自殺の可能性を考慮したのでしょう。

まあ、たとえ右京さんに聞いても、「キャリーケースから逃がしちゃった猫を追いかけた」という名目を言うでしょうが。
ただ猫を追っていただけだとしたら、堀井先生を見つけてすぐにノートの持ち主についての確認をしたりしませんし、あの遺留品にあった海外の大学への手紙をわざわざ講義室までもってきませんからね。

そして右京さんは、堀井先生の実験中止を命じる電話をおそらく外から聞き、さらに「アサミ先生でも成田先生の旦那さんでもなかった」という言葉から、きっとアサミ先生(成田先生の旦那さんは「実験中止」の命令を出す相手ではないから)の殺害を計画していたことにも気づいたのではないかな、と思います。

成田先生が担当していた実験、その数式を作る堀井先生。
その堀井先生が慌てた様子で止めた実験。
死の原因が自分にあったと知る前から、なぜか持っていた毒薬。
そして成田先生の死因。

これらを統合すれば、可能性の一つとして、『成田先生と同じ方法で』誰かを殺す、というものは成り立ちますから。
おそらくは、証拠もない、「僕の考えすぎでしょうかねぇ〜」程度の推測段階だとは思いますが。

計画は実行されたけれどアサミ先生を救けられたパターンの時、右京さんはアサミ先生が実験担当者だという書類を見ただけで、あの事故が窒素ガスによる計画的なものとの推測に至りましたから。
実際の事故の代わりに電話での実験中止命令、書類の代わりに「アサミ先生でも成田先生の旦那さんでもなかった」という言葉。これで推理は可能だったはずです。


結局は計画段階で実行に移さなかったという事になりますから(堀井先生が持っていた錠剤は殺鼠剤として準備した毒薬のはずなので、換気扇にネズミは挟まっているけど)、その計画の中止を確認したから右京さんは、殺害計画について言及しなかったのだと思います。
2分の1の殺意で「我々にそれを知らせないで下さい」と言ったのと同じですね。

だからこそ右京さんは、遺品から読み取れた成田先生の遺志を堀井先生に伝えたのではないでしょうか。
あのままでは、彼の中には成田先生の死に決着をつける(その責任を負った人の死という形で)、という未来しかなく、研究を続ける意志が失われてしまっていましたから。
もっとも、堀井さんが『別の世界』を本当に感じたと思ったわけではなく、比喩としてその表現を用いたのでしょうが。

そして、だからこそ猫さんへの「呼び止めてくれてどうもありがとう」だったのだと思います。
猫さんが「呼び止めた」のは、最初の居留守の分岐部分のみ。

あの段階では堀井先生は『成田先生は自殺だった』という事実を知らなかったわけですから、『堀井先生の自殺を止められた』ことへのお礼は成り立ちません。
止めることが出来たのは誰かの(アサミ先生の)殺害のみです。

あの段階で自殺であった事実を右京さんが伝えられなければ、殺害を未遂で防ぐことは出来ても、計画そのものを止めることはなかった。
つまり、少なくとも殺人未遂の罪は犯していたわけです(だからこそ全てバッドエンド)。

けれど、猫さんが呼び止めてくれたおかげで、自殺の事実を伝え、殺害計画を思いとどまらせることが出来た。

あのお礼は、そういうことではなかったのですかね。



それにしてもこれ、中の人も作る順番によっては演じるの大変そうですね〜。
どの部分が『本当の時系列』で起こったことなのかまたは起こっていないことなのか、混乱しそう(笑)。

実際に起ったことのみで繋げると、15分位で終わっちゃうという(笑)。



ところで、事件以外で。
最後、冠城さんの好物の話には笑いました。
神戸くんのナポリタンという返事はまともだったんだな(笑)。

「なにか食べていきましょう」と言われて「おふくろの味、家庭料理かな」って。
そりゃ右京さん困るわ(笑)。

それ普通なら、「あなたと食事に行きたくありません」って取られませんか、冠城さん。



さて。

今回は内容が濃かったのに、あやうく予告で全て吹っ飛ぶかと思いました(笑)。
右京さん、なんか危機すぎるでしょ!

予告内で2回も高いところから落ちてるし、なんか他にも色々大変そうだし(笑)。

服装がいつもの右京さんと違うことも気になります。
特にスーツの方。
3ピースだし、前を開けているし。

とりあえず苦手な人の脚本ではないことは分かったので、楽しみにしています(おい)。


それではまた。


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内 容 ニックネーム/日時
予告をみて右京さんの姿がスプーンおばさんがいろいろな災難に遭って、最後はハッピーエンドになるという姿に似てると思いました
今回の話はあのノートを右京さんが読んでたから、RTが何かわかった時点で、右京さんがたくさんのパターンを考えてたんではないかな?

だから実はあれは右京さんの想像

QEDになるかな?
左京
2016/03/01 01:13
> 左京さん

なるほど、左京さんは右京さんの想像説と考えたんですね。

私としては、最初の分岐(堀井先生に会えるかどうか)時点では右京さんには他の人間の情報をまだ持っていないため(成田夫に遺留品を届けに行ったりアサミ先生に会いに行くなどの状況が発生していない)、『想像』がなんとかできる存在は堀井先生しかいないという考えですが。
あのノートからでは、自殺の可能性しか推理し得なかったと思いますので。

なにより個人的には、『想像』よりもパラレルワールドが描かれたという考え方が好きですね。
やはり、そちらのほうが量子力学というテーマに合っていますから。
最終的に最後の世界を観測した右京さん(&堀井さん)の世界が『相棒世界の』本筋として確定しましたが、やはりそれまでのパターンの世界もどこかにあるのであろうと。
他の世界では、きっと堀井先生逮捕後に右京さんが取調室にやってきて、成田先生が自殺でありその原因が堀井先生のノートだったことまで全て伝えるという鬱エンドが存在していると思っています(笑)。
でも、パラレルワールドは単に『If』から発生した分岐世界であるので、それぞれの世界では『複数の世界がある』なんていうSFの状態にはなっていませんから、お互いの世界を意識することなく普通に事件後として時間が進んでいくと思っています。

多分意識したのは猫さんだけ(笑)。

こういう作品は色々な解釈ができて面白いですね!

コメントありがとうございました。
いかぞ(管理人)
2016/03/01 13:14

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