いかぞ徒然。(tCoNS統合)

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zoom RSS 相棒Season15-2『チェイン』を観ました〜。

<<   作成日時 : 2016/10/20 00:25   >>

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相棒2週目です!

病院実習が今週から始まり、今のところ唯一の癒やしが相棒。
というわけで、今週も感想です。

以下ネタバレ含みますのでご注意。
ちなみに、やっぱりちょっと辛口(癒やしどうした)。



というわけで。
2週目から、苦手な脚本家(真野さん)作品なので非常に不安でしたが・・・

…。
うん、私的には微妙でした。
でも、これまであったような、相棒の世界観やキャラクターを壊したり、作り込まれてない「よくわからない大きな悪い組織」とか「何かはわからないけれどすごいソフトウェア」とかはなく、普通の1事件の話という感じだったので、もう1度観るのは無理だわという苛立ちは全くありませんでした。
(ハードル低すぎとか言っちゃだめ)

それでもいかぞ的に結局微妙だったのは、登場人物の心情の流れに無理があることが多かったことと、偶然要素があまりにも多かったせいでしょうかね。
ミステリーそのものも色々無理がありましたし。

偶然というのは、うまく使われていると「ドラマだから起こる偶然」と分かりながらも楽しめるんですが、その偶然に展開を頼りすぎると無理のある話に感じてしまうので苦手です。

同じような感じで苦手だったのが、「20世紀からの復讐」とか「誘拐協奏曲」。
殺害現場に肖像画や紅茶を運ぶとか、犯人と全く他人の主要人物の奥さんが昔の知り合いで事件の動機に関係するとか、偶然、捜査側のお母さんに声が似ていたとかいう理由でエピソード挟むとか、色々色々…。



今回は、事件のコアの部分が偶然だったのがなにより微妙でした。

まず、依頼人2人の関係。
偶然同郷だから野中さんとつながっていた…という言い訳がましい説明が入っていましたが、伊丹さんが昔彼女の義理の父の事件の長所を書いたということは、都内ですよね?
偶然にも程があるな…とまず結構違和感。

そしてその2人が偶然どちらも冠城さんと知り合いで、偶然同じタイミングで同じ人間に依頼をすると。
この時点でも結構お腹いっぱいなんですが。


まあでもそこを無理矢理納得したとして、この2人について納得がいかないのはやっぱり心情面。

過去に殺人という重大な罪を犯したのに、冠城さんと知り合って、彼が法務省の人間であり今刑事だと知った上で、事件の発覚の危険性を冒してまで友人探しを依頼するというのはやはり無理が…

18年前の事件なのだから、必死に隠してきて、さらに途中で重大事件の時効も撤廃されて、そんな気楽な精神状態でいられるってかなりの人だと思うんですが。
しかも、桜子はまだ、ひどい扱いを受けていたために、犯罪を犯したというより「やっと逃げ出せた」という気持ちのほうが勝ち、さらに自分で手を下していない分罪悪感は薄かったかもしれませんが、羽賀は金のために依頼を受けて殺しているんですよね。
どんなに「死んで当然な人間だと聞いていた」とはいえ、完全に自分の欲のために全く知らない人間を殺しているということですよ。
その過去の殺人の動機も酷いし、それなのにそれがバレないように必死にならないというのはちょっと…。

これまた「閉店するから最後にもう1度…」なんていう言い訳っぽい説明が入っていましたが、友情から店が閉まればもう合う機会がなくなる友人にどうしても会いたいと思ったなら、普通はせめて興信所(私立探偵)に頼みませんかね。


それに、桜子はまだ野中さんへの感謝や残っている愛情などから、同じタバコを吸い続けたというのは理解できますが。
羽賀って何。
お金で殺人を依頼された以外に、特に何の恩もあるわけじゃないのに、足がつくかもしれない珍しいタバコを吸い続けるって何。


そして何より、野中さんと石田さんの2人が異常に桜子と羽賀を庇おうとしていた部分の説得力がなあ…
いや、設定的には分からなくはないですけどね。

野中さんは18年前、きっと本当に桜子が好きで、彼女を守るために彼女の義父を殺してさらにその後の接触を断ったくらいだから、きっとそのまま心を残していた。
だから、自分が新しく犯罪を犯してしまったことで、過去の犯罪が明るみになり桜子や自分が依頼した羽賀まで巻き込むことを恐れた。

石田は桜子と羽賀を大切な友人だと思っていて、「こんなところにいてはいけない」けれど抜け出せない自分の代わりに、きれいなところにい続けてほしかったという気持ちがあったのかもしれません。

ただ、もっと直接的ではなくとも、そういったものを感じさせる描写が欲しかった。
今への諦観というか、2人への強い愛情というか感じさせる何かが…。

ミステリー部分が浅いなら、人物関係の描写をもっとうまくされていればドラマ部分で面白くなった話ではあったかな?という印象です。



そして、ミステリーとしての一番の重要部分。
毒物。

シナシアンってなんじゃい。

架空の毒物ですよね?
聞いたことないし。

こういうのは、製造法は真似されると困るので描写しないのはわかりますが(前に相棒内で、中学生の教科書にTNTの構造式も変えて書いてあったことがあった…TNTなんて高校化学で普通に教科書に出てくるのに)。
適当に便利な毒物を作られるとミステリーそのものの偽物感が半端ない…
毒物自体は本物にすべきなのではないの?

新しい管理レベル4の細菌を作り出すくらいはまだ説得力があるけれど、そこを適当にすると、ミステリーとしてなんでもありになってしまうと思うのですが。
ただのファンタシーになっちゃうよ?

まあ、これは脚本家の適当でっち上げなのかテレビ局の自粛的方針なのかは分かりませんが。


そしてなにより、都内で異常死だと解剖されるんですよ。
前に相棒内で23区外だったから解剖されなかった、という事件がありましたが、その解剖されなかったことが話の根本になるくらい、23区内だと解剖されるんですよ。

工事現場で誰でも持ち出せて、でも検出されない便利な劇薬?
名前から、少なくともシアン系(青酸系)毒物ですよね。

シアン化合物って、解剖しても検出されないような特徴のない毒物じゃないですよね?

急激に意識消失するだろうから、それで下に落ちたというのは分かるけど、地面のレベルにいるときに皆で1本ずつもらってそこからひとり高所に移動したあとで火をつけたっていうのもよくわからないし、地上にいたときに火をつけていた可能性のほうが高いですよね。
そこでつけてたら、タバコを吸った瞬間に苦しんで倒れるとか、怪しまれること間違いない殺害方法なのに、いいのかそれっていう。

そして微量で人が死ぬような即効性の劇物は厳重管理されているはずだし、もしそもそも工事に必要で使われていて管理も甘いのであれば、その薬が影響した事故・事件の可能性が考えられて結局ちゃんと調べられるはず。
(工場でメッキとかで使うならともかく、工事現場でシアン化合物ってイマイチわかりませんが)

そして解剖されていれば、時間は経っていないし出血があるから紫斑は出なくても、臓器の色の変色はあるだろうし、体内のpHも変化していたはず。

「だいぶ昔にこんな事件があったけど、運良くバレなかった」って、ものすごく説得力が必要なのに、これはちょっと…っていう感じが…前に、小さい子供が村から逃げ出してから見つからず他の人の養子になってたみたいな無理設定もあったけど、そういう無理感がさあ…。

加えて、当時は工事現場でその毒物が持ち出しやすかったとしても、なんで石田さん持ってたの?
もし野中さんが持っていたんだとしても、どちらにしろ過去の殺人を犯したのが彼じゃないので、わざわざ昔羽賀が用意した毒物と同じものをどこかから仕入れてきたってこと?
羽賀と桜子に疑いがいかないようにするために死のうとしているのに、わざわざつながりのある方法で死ぬの?
矛盾してないですか?

こういうミステリーのコアとなる部分は、事件ものなのだからやっぱりきちんと作ってほしかったです。



でも、今回色々と面白いところも結構ありました。


冠城さんが、幸子さんを巻き込んで右京さんを捜査(?)に引きずり込んだ流れはよかった。
冠城さん、右京さんにどんだけ構ってほしいんだ(笑)。

「捜査を楽しみたい」っていうあたりが、冠城さんのキャラクターを表していますね。
やっぱりどこか快楽主義的な感じ。
正義感や優しさがないわけじゃないんだけれど、やっぱり危うさがあるよなあ…

右京さんも興味で捜査をすることは多いけれど、正義感や刑事としての矜持と秤にかけると、後者を優先していますしね。


これまで、相棒3人共それぞれ別の形ながらに正義感を持っていたからそう感じるのかもしれませんけれどね。
幼くて完成されていないけれど、まっすぐな(ヒーローになりたい的な)正義感を持っていて、完成されたときにその形が自分にとって警察官ではなかったと自覚した亀山くん。

彼なりの警察官としての覚悟もプライドも正しく持っていて、だからこそその価値観が右京さんとズレたときには敵対することも厭わない神戸くん。

強いいけれど、根本が、戦中戦後の任侠とかみたいに「正しさ」を信じきれず拳で守り抜く的な曲がった正義感だったダークヒーロー的カイトくん。

これらのこだわりあり過ぎの正義感に比べて、冠城くんは今根本を作ってるところなんですかねぇ。


カイトくんの、強すぎて曲がっちゃった正義感と足して2で割ればちょうどいい捜査員が2名出来上がりそうなのになぁ。

途中で「こういうことですよ」とかいい話風なタイミングがありましたけど、やっぱり冠城さんが「ほら、右京さんといるとなんか面白い」と言っているようにしか感じなくて、特に感動はないという(笑)。


捜査中に、偶然シガーの中にコーヒーと紅茶が含まれていた流れも面白かったですね。
お互い自分の好きな香りは気づくけど、興味が無い方は気付いていないという(笑)。
単独でその匂いを嗅げば分かるんでしょうけど、やっぱり「そういう香りの(シガーの)葉」という先入観はあるんだろうな。

お互いのマニアっぷりがいいです。
コーヒーに関しては、亀山くんもコーヒー派だったとはいえ、彼じゃ足元にも及ばない(笑)。



あと、伊丹さんが序盤から、タバコを見て昔の事件を思い出したのはよかったかな。
粘着質の彼ならありそう。

ただ、別に証拠品としてタバコを取っておくのは、「伊丹さんだから」とかじゃないと思いますが。
仕事の中で個人的に拘る理由があったならともかく、事故だと納得して終了させたケースの証拠品を個人的にとっておくというのはおかしいですし。
単純に保存されているだけじゃないですかね。


警察嫌いさんのリトルシガー検索のところも笑えました。
実は知ってただけで検索してないとか(笑)。

そしてなぜわざとらしくぐるなびみたいなの検索してるの。
私的使用でアクセスログ残っちゃうぞ。
大丈夫か警察嫌いさん。

そういえば、庁内のデータベースってイントラで構築されているんじゃないのか、ネットに繋がる端末で使えるのか…と思ったけれど、右京さんも普通にいつも自分の部屋の端末からどっちもアクセスしてますよね。
警視庁(というか警察庁)自体そうなんだろうか。
クラッキングとかされたりしないんだろうか。

それにしても青木さんは一体なにがしたいんですかねぇ。
まあ、単純に考えるといつか復讐するために近づいているってことなんでしょうけど。

いまのところどちらかというと、計算の上で近づいているというより、ストーカーのようなマニアックな気質で「特命係の一挙手一投足を追いたい」という衝動にかられているという感じがしますが。

でも、なんかお約束に敵対する回とかがあると、逆に面白くないなぁと思います。
捻くれた右京マニアに落ち着くといい。
好きじゃない、でも恨みを晴らそうという単純な感情でもない、変なマニア気質で懐いていって、いい具合に右京さんにかわされているといいと思います(笑)。

っていうか、恨んでいるんだとしたら冠城くんだって一緒に青木さんをはめた人間だと思うんですが。
相棒サイトの人物相関図、右京さんへは怨恨なのに、冠城さんとは同期と書かれただけなんですよね。
青木さん目線で、あの件の首謀者は右京さんという認識なのか…まあ現実そうだけど(笑)。


まあ、というわけで、事件そのものは普通、描写の仕方とミステリーの作り込みに難ありという印象だけれどそれなりに楽しめたという今回でした。


それではまた。



相棒 season14 上 (朝日文庫)
朝日新聞出版
輿水泰弘


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